今回は、日本のヴィーガンが何かと話題になってるみたいなんで、記事にしようとおもった切っ掛けは↓このツイート
俺はヴィーガンじゃないし、英語も良く分からないけど、日本で『にわかヴィーガン』がムーブメント? #imvegan って色々とおかしくね?とメッセあり、たぶん海外勢は迷惑してると思う。
ぶっちゃけ、ヴィーガンはグローバルスタンダード(世界基準)じゃないとダメだろ。https://t.co/t5UlhsNf5K
— ゆるベジ野郎 (@animals_welfare) May 25, 2020
簡単にいうと、海外のヴィーガン活動家から、日本のインフルエンサーやコミュニティがヴィーガンについて、誤った発信をしていると言うブログ記事がメッセージで届く(※当時は英語のみだから正確には分からなかった)。
とは言え、中のひとは10年以上前からヴィーガン業界をみてるし、認定NPO法人アニマルライツセンターと言う団体で元理事だったから、こんな感じで考察してみた。
- 海外勢が指摘してる問題点をピックアップ
- そもそもヴィーガンって何?
- これってヴィーガンorヴィーガンじゃない(具体的な事例)
- 今回のヴィーガン問題で、どんな影響がある?
結論を先に言うけど、例えばヴィーガンじゃないひとがヴィーガンをビジネスにしたって構わないけど、誤った情報発信や都合の良い解釈はダメ。
Contents
海外のヴィーガン活動家が問題視してる内容とは
こちらが↓海外のヴィーガン活動家が書いてるブログ。
※英文から日本語に翻訳されたバージョン。
海外ブログの記事を一部引用
定義の問題
日本ヴィーガンコミュニティの代表者、彼らの関わるプロジェクトチームとインフルエンサー達が何故、動画などを投稿してまで#imveganキャンペーンを広めたのか。そしてその行為に問題はあるのか。
まず、このキャンペーンの論理によれば、誰が何を食べていようが、自分の食生活が何となく世界と繋がりを持つという認識があれば「ヴィーガンです」と宣言できるらしい。#imveganキャンペーン支援者にとってヴィーガニズムは明らかに単なる食事法の一種であり、動物の搾取を避けることを優先する「生き方」ではない。本来の定義を守ろうとする者は、人種差別主義者・性差別主義者同様、不和を生じさせる存在として疎外できる仕組みになっている。
実際のところ#imveganキャンペーンは包括性を装いながらも、「ヴィーガン」という言葉の作られた経緯や、何十年も活動し動物解放のために人生を捧げてきた先人達の思い、そして魚を含む犠牲者である動物達に対する敬意が欠如している。
あくまでも海外ブログ(日本語版)の内容から、問題視されている #imvegan 活動はビジネスやプロモーション活動などに都合よく『VEGAN(ヴィーガン)』が使われているとの印象を持つ。
んで、主にブログへ掲載されてる方たち・・・
- 仙人さん
- スマベジさん
- 華子✧HANAKOさん
- 工藤さん
海外ブログへ掲載されたYouTubeやツイート内容はこちら
仙人さんのYouTube
余談だけど、TOKYO VEG LIFEのなつみさんと仙人さんは対談してるから、そっちの動画はおすすめ⇒https://www.youtube.com/watch?v=58KiTuX1L_k
スマベジさんのTwitter
https://twitter.com/smile_veg/status/1258272865188806657
華子✧HANAKOさんのYouTube
工藤さんのTwitter
https://twitter.com/kudoshu_vegan/status/1258344476113698816
上の人たちが言ってることを要約すると、ベジタリアンやヴィーガンなどいろいろと区別する必要はない=めんどくさい。
個人的に一部共感するところもあるけど(ヴィーガン同士の言い争いや批判合戦)、とは言え意味が違うから、ちゃんと区別しないとおかしいでしょ。
例えば、マクロビやってる人が玄米菜食だから『ヴィーガンと一緒』ではないよね。うーん、あと1日や1食でもヴィーガンならヴィーガンとかも違う。
なんとなく”ヴィーガン”にこだわってる感じがするから、何でもかんでもヴィーガンを使うのではなく、これは『ヴィーガンの食事』や『食材がヴィーガン対応』や『ミートフリー1day』などの表現にした方が良いと思うぞ。
そもそもヴィーガンとは
ポイントは3つ。
ヴィーガンで抑えるポイント
- 植物性100%の食事をする。
- ライフスタイルで動物が搾取されたものを避ける。
- 地球環境に優しい選択をする。
これを日本でやるのは、かなり厳しめの条件だと思う。ちなみにヴィーガンが勘違いされやすいパターンは『植物性100%の食事=ヴィーガン』これは間違いです。
具体的には、使われている食材が動物実験されたもの。また食事している本人が毛皮製品などを身につけているならヴィーガンじゃない。
分かり易く図解にするとこんな感じ。
要は、ヴィーガンだけライフスタイル(生活全般)も関係しているものの、ヴィーガン以外は食事の内容のみで分けられる。
ダイエタリー・ヴィーガンとは、食事のみヴィーガンを実践するスタイル
日本にヴィーガンはいつ来たのか?
これは諸説あるけど、推測で約15年くらい前にヨーロッパから入ったように思う。
印象に残っているのは、映画『犬と猫と人間と』(2010年制作)の後半部分で、飯田監督がイギリスへ行くシーンがあるのだけれど、その中で『ヴィーガンパスポート』が現地で広まりつつある。みたいな話題がある。
【Q&A】これってヴィーガンorヴィーガンじゃない?
それでは、実際にありそうなケースで詳しくチェックしよう。
※回答はQの矢印をクリックすれば見れる。
ヴィーガンではない(理由:動物を搾取してるから)
※補足、ダイエタリー・ヴィーガンであれば食事のみヴィーガンなので、革製品を使用しても問題ない。
ヴィーガンではない(理由:動物実験をして開発された商品)
補足として、マルサンアイは豆乳グルトを最後に動物実験をやめるようですが、完全廃止ではないので注意しよう。
参考になるツイート(Twitter)
https://twitter.com/kyotovegandiet/status/1180155928554852353
ヴィーガンではない(理由:動物実験をやっているから)
動物実験に関しては廃止という選択肢も含めて検討いたしましたが、現時点では廃止するという結論には至っておりません。
— KAGOMEお客様相談センター (@kagome_y) September 30, 2019
ヴィーガンではない(理由:製造過程において動物の骨を使うから)
こちらで砂糖の製造過程が詳しくかかれてる。
引用元:https://www.alic.go.jp/joho-s/joho07_000212.html
(ウ)脱色操作-骨炭濾過
更に着色物質を除去するために骨炭、粒状炭、脱色用イオン交換樹脂などを充填した塔にブラウンリカーを通液する。日本の多くの工場は、脱色工程として“(炭酸飽充)→骨炭濾過→脱色用イオン交換樹脂”の順で処理を行っている。そこで、ここでは骨炭濾過での脱色について示す。骨炭とは、動物の骨(脚など硬い骨の部分)を800℃以上の温度で蒸し焼きにして、完全に有機物を炭化し、炭素が炭として残った多孔質の粒状の黒色の物質である。主成分はリン酸石灰で、その表面は炭素で覆われている。このため、骨炭は一種の天然のイオン交換体であり、脱色能と脱灰能(灰分のようなイオン性の物質を吸着する能力)を合わせ持っている。骨炭の体積当たりの脱色能力は、粒状活性炭(石炭などを原料にした粒状の活性炭。骨炭より脱色力が強いが脱灰力はない)などに比べて劣るため、精糖工場では20~50トンの骨炭を詰めた縦型の濾過器を原料糖の処理量に応じて、数本から十数本設置している。この濾過器にブラウンリカーを通液して、着色物質を吸着・除去する。通液前のブラウンリカーのICUMSA色価が600~900であっても、骨炭濾過器を通すと、色価は数ICUMSA色価まで減少する。この時、着色物質は骨炭の微孔に捕獲され、リカーから除去される。
これは5年以上前の話だけど、アニマルライツセンターの関係者が問い合わせた結果、スプーン印(砂糖)は製造過程で動物の骨を使ってるとの回答だった。
ヴィーガンではない(理由:動物を搾取しているから)
あくまでも個人的な意見として、日本ミツバチは絶滅の危険があり、ミツバチと共存共栄している養蜂家もいると思うからグレーゾンだと思ってる(ケースバイケース)。
今回のヴィーガン問題でどんな影響があるの
主に2つ考えられる。
- 日本でヴィーガンの誤った解釈がメーカーや飲食業界に広まる。
- 海外のヴィーガンが日本へ来たときに安心して利用できなくなる。
もともとヴィーガン文化は海外から日本へ輸入されたにも関わらず、日本のメーカーや飲食業界などに誤ったヴィーガン情報が広まると、ヴィーガンと言われる食事やサービスにフェイク・ヴィーガンが生まれる。
結果、海外から日本にくるヴィーガンは安心して食事やサービスを受けられなくなる。例えば植物性100%であっても動物実験してるメーカーの食材が含まれる食事がヴィーガンだと海外のガチ勢は思ってないぞ。
まとめ
さて、あなたはどう考えどう思いますか?
念のため言うけど、個人の考えや解釈を否定したりする気はない。とは言え、明らかに『ヴィーガン』ではない誤った情報は流すべきでは無いし、ちゃんと区別しようぜ!って話。
もし、細かい名称や区別がめんどくさいと思うなら、こんな感じでどうだろう。
【ざっくり版】食事の種類や分け方について
ヴィーガン | 植物性100%の食事。さらに動物を搾取しないライフスタイルも実践。 |
---|---|
ベジタリアン | 肉は食べない。ただ乳・卵・魚を食べる人も含む。 |
フレキシタリアン | 肉も食べるし、ヴィーガンやベジタリンの食事もする。 |
マクロビアン | マクロビオティックを実践。 |
最後に、この記事に書いてる事がすべて正しいとは言わないものの、とにかく海外から日本に来るヴィーガンにフェイク・ヴィーガンを食べさせたらダメ絶対。
■ヴィーガンに関連する書籍
私も色んな人の動画や記事を拝聴したり読んだりしていますが、ヴィーガンがまだよく分かっていません。
ヴィーガンは植物だけで食事含む生活全般を賄う考えを元に生きている人たち、動物の命を奪いたくないって考えから生まれた生活の仕方ということは何となく分かってきたのですが…。
このヴィーガンについて少し理解が深まるとヴィーガンという考えそのものに私は疑問を持つようになりました。
植物縛りでライフスタイルをしているけれど、その植物も本来は生き物なのではないか?と私は疑問を持ちました。
植物は昆虫や蜂などの動物の餌なのですから、彼らが大事にしている動物の餌を我々人間が食べる事は彼らの信念からすると許されない事なのではないのか?という疑問に繋がります。
そしたら、動物間での食事に対してヴィーガンの方たちはどうお考えになっているのでしょうか?という疑問も出てきてしまいました。
例を出しますと、ライオンはシマウマなどの他の動物の命を奪って生きていますよね?
それはライオンに限らず命あるものみんな同じ事をして生きているのではないでしょうか?それは、人間も同じのように私は思うのですが…。
だとすればヴィーガンの方たちは人間を動物とは認識していないのでしょうか?
究極に命を奪いたくないのならば、その考えを持つ方たちは自身の命を捨てなければ、この信念を成就する、貫き通す事は出来ないのではないでしょうか?というところまで私は飛躍して考えてしまい、どう自身で折り合いを付けるべきかまだ分からず混乱しています。
それに一部の過激なヴィーガンの人は精肉店などを襲撃したというようなニュースを知ると余計、訳分からなくなってしまいます。
そんな襲撃してしまったら奪ってしまったお肉たちは食べられなくなり(ガラスの破片などをかぶってしまっているので)食べられなくなった動物の命を無駄にする事になり、結果的に動物に無駄死にさせてしまっているのではないか?と矛盾を感じてしまいます。
私や私の家族の生命を維持する為に他の動物の命を頂いています。
この頂いた命に感謝の心を持ち私は普段の食事をしています。
だから、なるべく食べ残さないよう気をつけたり、お肉、魚に限らずにクズ野菜でダシ汁をとったり、私ができる範囲で気をつけれるところはやっています。
ヴィーガンの方たちの考えは、それはそれとしてあってもいい考え方、生き方だと思いますので私は一方的に批判することはしません。
ですが、疑問に思う点が私にはあるので自身も取り入れようとは思えません。
なので一部の過激なヴィーガンの方たちが、もし私にヴィーガンを強要したりしてきたら困るなと思ってしまいます。
現状、私はまだ強要された事はないので大丈夫なのですが、精肉店などの方たちが一部の過激なヴィーガンの方たちに彼らの生活を壊されているニュースなどを見聞きにすると他人事ではない気がして不安な気持ちになります。
ヴィーガンの方たちの存在否定まではしたくないので私は非常に複雑な気持ちになります。
今はヴィーガンについて私の思う事疑問などを長々と話してしまいましたが色んな宗教があり色んな国籍の方がいらっしゃるのでヴィーガンだけの問題ではないと私は考えてしまいます。
お互いにお互いを認め合うことが出来れば世の中平和なのにってしみじみ思ったりしています。
貴方にこんな私個人の想いを伝えるのは違うという認識はしていますが、貴方がヴィーガンについて関心のあるライターということで貴方のこの記事に私の疑問、考え、想いを投稿してみました。
ライターである貴方なら、何か良い方向で発信する事に繋がるかもしれないと思っての投稿です。
なので私は貴方を批判しているわけではありません。
そんな気持ち微塵もありません。
長文で失礼いたしました。
以上になります。
コメントありがとうございます。私はヴィーガンではないので、あくまでも推測を含めて何点かお話させて頂きます。まず大前提としてヴィーガンも十人十色です(穏健派も居れば中立派も居ますし過激派もいます)。
【質問をピックアップ】
①.植物も本来は生き物ではないか?
②.動物間の食事でライオンはシマウマを食べて良い?
③.ヴィーガンは人間を動物とは認識していないの?
④.一部の過激派ヴィーガンについて
こちらの4つをざっくりですが回答します。
【回答はこちら】
①.動物には痛覚があり植物には痛覚がないとされています。また畜産動物は大量の穀物や植物が餌として与えられる上に二酸化炭素(CO2)も大量に排出するため、人が穀物や植物を直接消費した方が環境にも良いとの考え方があります。
②.ライオンは肉食動物なので肉を食べるしかない(選択できない)。ただ人間は雑食なので肉を食べない(選択できる)。
③.ヴィーガンは人間を動物と認識しています。その上で、可能な限り動物の犠牲を減らす環境に良い選択をストイックに実践するライフスタイルだと思われます。
④.ヴィーガンはイギリス発祥ですが、そのイギリスでA.L.F.(動物解放戦線)という過激な活動をする組織も生まれています。もともとは狩猟を妨害する目的でしたが、動物実験施設や毛皮農場などからも動物を解放するようになります(施設破壊で再建不能など経済的なダメージも含む)。また人に危害を加えなければ法を守らなくても良いとの考え方もあります。
あくまでも推測ですが、過激なヴィーガンは④の影響を受けている可能性が高いです。
最後に、この回答だけでは理解が難しいかも知れませんが、一つ言える事はヴィーガンには人も動物も同じように扱われるべきとの考え方があります、もしご興味があればピーター・シンガーの『種差別』で調べてみてください。
個人的には、ゆるいヴィーガンムーブから徐々に賛同者を広げていけばいいと思っているので、原理原則を貫きすぎてゆるいムーブを全否定していたのでは、広がらないどころかむしろ激しい反発をもって拒絶される未来しかないと思うのですが…。それと、ヴィーガンにもいろいろあると思うのですが、ダイエタリー・ヴィーガンすらも否定するような言説はいかがなものでしょう?大事なのはヴィーガンを広めることなのか、それとも「ガチ勢」に気に入られることなのか…。
ゆるいヴィーガンブームが流行ると後で収拾がつかなくなる気もしますね(ゆるベジの方が良い?)。またダイエタリー・ヴィーガンを否定するつもりはありません(一部記事を修正します)。何れにしても海外や日本のヴィーガンに理解されるようなやり方でないと長続きしないと思います。
過激派ヴィーガンは別として、普通のヴィーガンは人に押し付けないです。
そして、少しでも動物(魚介類含む)の虐待や搾取を減らしたいだけです。
なので、細かく「砂糖だって動物の骨を使ってる」とか「動物実験されてるのはダメ」までになると極めてる金持ちしか、動物実験されてないシャンプーとか骨を使ってない砂糖とか買えません。
それでも少しでも動物の犠牲を減らしたくて生活レベルに合わせたヴィーガンになっても、それは喜ばしい事だと思います。
どうもアンチの方々は揚げ足を取って攻撃してくるのが頻繁です。
避難するなら自分がまず完璧ヴィーガンになってから、「植物もかわいそうだから私(僕)は、肉や魚介類、玉子、乳製品はもちろんのこと、野菜や穀物も食べません。空気だけ吸って生きていきます」とでも言って実践してるなら説得力はあるかもですが、絶食したら飢え死にしますよね。
海外のガチのヴィーガンなら食す前に香りで分かると思いますし、そこまでうるさい人なら日本には来ないかもです。
一般のヴィーガンは食、服、鞄、靴も動物性は買いません。サプリも買える範囲内で植物性のを買ってます。
ヴィーガンだと言って動物性のものを出来るだけ搾取しないでいいと思います。
別にヴィーガンは肉食の方々を馬鹿にしたり見下したりしてませんから、ヴィーガン攻撃いい加減やめてほしいです。
昔話ですけど、アンチヴィーガンからヴィーガンに転身した男性に会ったことがあります。理由はうろ覚えですが、ネット上でいろいろ指摘したり追及するうちに、なぜか?『一度やってみよう』となり、そのままヴィーガンへ移行した感じだったと記憶しています。
これは稀なケースですが、個人的には例えアンチであっても無関心な人と比べれば、少なからず興味はあるので良い気がします。